【リニア問題】国民の三大権利の1つを行使してきました

雑記

 ぼくは静岡県に居住していますので、静岡県知事選挙への投票権を有します。

 国民の三大義務の1つである勤労の義務を果たしているのか怪しいぼくにも参政権が与えられていますので、しっかりと行使してきました。

選挙、ちゃんと行ってますか?

 以前より少子高齢社会となっている我が国では若年層の投票率が著しく低いことが指摘されており、実際にぼくの肌感覚でもちゃんと選挙に行っている若年層は多くない印象ですし、端的に言えば事実でしょう。

 ぼくは古いタイプの人間なので飲み会が大好きで、お酒の席で話の流れから選挙にちゃんと行くべきかみたいな生産性のない話題が稀に盛り上がることもありますが、ぼくの体感に基づく私見では政治への関心があるのって高学歴層くらいなんじゃないかなあなどと感じています。

 教育が与える政治への関心という議題はぼくが昔から興味があるテーマなので、こちらは気が向いたらまた雑記として深掘りするかもしれません。

 そして、このような話題のなかで選挙なんか行かないよと明言した人たちの意見としては「投票したい政党・候補者がない」「自分の1票では何も変わらない」あたりが挙げられます。報道各社が時折おこなう調査結果でもこの辺が大方の理由です。

 ぼくたち若年層にとってはそれはそうよな〜と感じることばかりで、目下の関心ごとである子育て世代向けの政策も多くの政党がどこかピントが外れていますし、そもそも結婚して子育てをするだけの収入を得る余裕がなく苦しむ声が都市部を中心に多く聞かれます。

 一方の政治にまだ関心がある層の意向を見ていくと、現代のX(旧Twitter)で政治色が強いアカウントを運営するおぢ・おばが日々強めの主張をして同じ主張を持つ層から支持を得ている近況について、10代〜30代は冷ややかに見ている層が多いように感じます。

 若者世代のマジョリティはそもそも政治への関心が薄いですが、政治に関心を持つ層の意見は旧来の強い政治主張よりも、現実的な打開策を提案する政党に支持が集まっている統計データが特に印象的です。

 最近では高齢者の人口が多く若者が選挙に行っても意向が反映されない「シルバー民主主義」是正のためにさまざまな方策が挙げられており、最近では「0歳児選挙権」が話題となりました。

 結局のところ「シルバー民主主義」是正のアイデアは高齢者からの反対で可決しないから世界中でそのような検討がされていながらも実現例がない……という制度上の致命的な欠陥があるため、枝葉の方策の議論をしても実現性が薄いですが、テレビや新聞といったオールドメディアでシルバー民主主義についての議論が出てきたのは社会として大きな一歩だと感じます。

 ぼくは選挙に行く目的が、未来ある層の意見が反映されるような仕組みが作られるようにするためだけでもいいと考えています。支持政党を問わず選挙に行くという行為を怠ったらますます「自分の一票で政治や社会を変えられない」世の中になってしまうということを忘れてはなりません。

やはり争点にあるリニア問題

 あまり政治的主張が強いことをブログに記載すると、今後ぼくが書いた記事に政治的思想が盛り込まれていると考えられてしまいますので詳しい言及は控えますが、やはり今回の静岡県知事選はリニア建設・開業時期を左右する可能性が高い大切な選挙で、15年ぶりの新人のみでの選挙に県外からの注目度も他の知事選の比ではないのではと思います。

 こと大井川の水問題とリニア建設については以前から熱心に追っかけている鉄道ファンも数多くいらっしゃいまいました。

 資料・文献をつぶさに読むと、初動こそJR東海の分が悪い点があったものの、現代科学での知見を基とした水資源の議論はとうの昔に解決しているという見方が優勢で、JR東海が最大限に静岡県知事の主張を汲んでもなお川勝前静岡県知事が反対の姿勢を貫いてきた状態でした。

 一方で、静岡県住民の世論をJR東海が掴めていたかといえば全くそうではなく感じます。

 鉄道知識があれば少なくともリニア中央新幹線が新大阪まで開業すれば「のぞみ」減便により「こだま」「ひかり」が速達化することは明らかですが、それらを熱心にPRする姿勢もなく、交渉カードとして強いであろう静岡・浜松停車「ひかり」強化などの懐柔策も明示してきませんでした。

 川勝知事含めた静岡空港駅新設を求める層には刺さらなくとも、せめて無党派層の支持はこれら施策が打てていれば、よりリニア推進に傾いていただろうことが想像出来るだけに、世論への訴求の下手さにはもったいないのひと言に尽きます。

 JR東海が採るべき戦略は、既に技術的な回答が出来ていた水量問題に対する前静岡県知事の屁理屈に答えることよりも、静岡県民に対して的確なメリットを提示することだったように思えます。

 その論拠は社内外データからあるはずなのに明確に示してこなかったうえ、今もなお名古屋圏の施策以外全く興味がなさそうな辺りがJR東海の組織として弱さなのではないでしょうか。

 保守的なJR東海の“イズム”が鉄道業にもたらした影響は良いものも多いですが、JR東海の主張が強く交渉下手なところは故・葛西氏の最大の欠点だったように感じています。

 鉄道趣味的には自民系の大村氏はリニアに堅実な路線、民主系の鈴木氏がリニアに慎重的な推進といった構えで、大村氏当選の場合はこれ以上の開業時期延期が阻止されそう、鈴木氏が当選した場合は川勝氏よりは前向きとて更なる開業延期もあり得るやや厳しい状態となりそうです。

 記事公開から数時間で選挙結果が明らかになるはずで、趣味サイトとしてはどちらの接戦候補が当選しようともリニア建設、鉄道ネットワークの拡大に良い方向の進展があるといいな……以上の意見は記しませんが、引き続き動向を見守ります。

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