【新車大好き芸人】新形式・新区分の記事とSNSでの反響を振り返る

サイト運営論

 ぼくのサイトでは新車・新区分といった速報記事コンテンツを重視しており、Twitter(現X)でもそれらのツイートは多くの反響をいただいています。

 これは伸びるだろうという話題に照準を定めて何度も擦って取り上げる一方で、好きな路線・車両であっても戦略的に触れない時もあるなどクセのある戦い方をして運営しているぼくのサイトにおいて、速報性記事と関連ツイートの伸び具合から、どういった話題の反響が大きかったのか、どういった戦略を採ったのか、どんなスケジュールを組んだのかを適当に振り返ってみます。

現代の新車は情報戦に

 数年前まで新車・新形式の輸送日程は、交通新聞社発刊の「鉄道ダイヤ情報」誌・エリエイ社発刊の「とれいん」誌が公開していたので、10年前くらいの撮り鉄少年たちはこぞってこれらの輸送を撮影していました。

 甲種輸送はJR貨物にとって余裕のある土曜〜月曜に設定されやすい傾向があり、学生さんの被写体としては昔から人気です。

 とはいっても、当時は被牽引車より牽引機にばかり注目が集まっており、新車の形態をガッツリ速報してくれるような媒体は、その私鉄を専門的に扱っている個人サイト等に限定されていました。

 商業誌への甲種輸送情報非掲載の要望はJR東日本管内を走行する列車を対象として制約が生まれたことが推測できる時期を挟んだのち、2024年現在では完全に非公開情報となっています。

 現在はそれらの情報を職場で仕入れられる職業に身を置く、是非はともかくとしてそれらの職員等との人脈を通じて情報を入手する、過去事例と牽引機の送り込み状況などから推測を立てる、情報を勝手に公開している怪しいアカウントに頼る……といった情報戦の様相を呈しています。

 ぼくは過去事例からの類推という建前を崩していません。

 特にSNS上にも出回らずに運行された業務列車では、撮影時に見回りに来た職員さんから冗談なのか本気で分かっていないのか「どっから情報を仕入れたの(笑)」といった雑談を仕掛けられることが度々ありますが、大人なので建前としてテキトーな回答をしています。

 答えから逆算しているだろうとツッコみがきそうですが、この辺の屁理屈を何年も唱えていると真に受けて法則性を崩してくる事業者もなくはないです。

 さて、公式では情報が伏せられつつある新車の輸送ですが、やはり新形式の一本目は大きな注目が集まります

 撮り鉄層にとっては「即上げ」に該当するのかもしれませんが、その辺の炎上トラブル対策はクリーンなメディア感を程よく出すことで批判を避けています。

 ……鍵アカウントの引用RTはサイト・ブログ運営者にとってはご褒美と考えているものの、これは情報解禁時刻を気をつけた方がいいな〜などは直感で決めています。

 風の息遣いを感じていれば (?) 炎上は避けられると思います。

主なサイト過去記事を見てみる

 新車・新形式の初報を出すというのは弱小メディアの端くれとしてやはり拘っている部分で、ぼくのサイトの根幹です。

 当時の取材体制や手応え、伸び予想と結果などを雑に振り返ります。

JR東日本 E257系 機器更新車(2019〜2021)

・サイト (主な記事)

E257系2000番台NA-09編成長野出場配給・未完成のまま!?
E257系0番台のうち、東海道線への転用改造第一号として多くの注目を集めていた元M-112編成が、大宮総合車両センター所属予定の2000番台NA-09編成として大宮まで東大宮操まで配給輸送されました。 配給輸送となった経緯・組合が報じた未完
【修善寺踊り子】E257系2500番台が完成!NC-32編成 秋田出場
E257系の東海道線転用もまもなく終盤となりますが、ファン待望の付属編成が遂に完成しました。 房総特急「さざなみ」「わかしお」「しおさい」などで活躍するE257系500番台のうち、NB-07編成が東海道線転用改造を施工していましたが、この度
【緑色の新塗装】波動用E257系5000番台!OM-91編成が長野を出場
中央線特急からの撤退後、3編成が団体臨時列車・繁忙期の特急など“波動用”で活躍してきたE257系0番台9両編成。 このうち、M-105編成が長野総合車両センターにて塗装変更・機器更新などの改造を済ませ、新区分の5000番台OM-91編成とし
【波動用は緑色】E257系5500番台の改造進行中!秋田で新塗装がお目見え
これまでE257系の東海道線転用工事が進められており、3月の出場を以って2000番台9両13編成・2500番台5両4編成が出揃っていました。 その後も500番台の入場が続いていましたが、このうちNB-09編成が従来にない緑色のカラーリングに

・Twitter (主なツイート)

・YouTube (主な動画)

 E257系の改造の動きは、ぼくのサイト立ち上げ期に全力で追っかけた一大コンテンツです。

 趣味サイトとしては出てくる度に形態差があった点が他形式では見られなかった特徴で、擦りに擦って記事・動画・SNSを動かしました。

 もちろんぼくがE257系を含めた在来線特急が好きという点もありますが、毎回サイトや動画が再生される異端車が登場する改造メニューはやはり異常でした。

 狂ったようにE257系の転用工事ばかり扱っていたので、大衆ウケするE257系乗車レポートの記事が長期間に渡り一番読まれている記事となっています。

 5両編成の2500番台・5500番台の1本目はそれぞれ秋田まで車で行っていますが、伊豆半島からだと片道12時間くらい車で運転しています。新潟回りでも盛岡回りでも所要時間はあまり変わらないので、村上から秋田までは下道です。

 現地に直前到着だと体力が果ててしまうので、関越自動車道がギリギリ深夜割になるようにしつつ、下道は空いている深夜帯に通過、当日早朝に秋田に到着する動線を採るなど行程には工夫を凝らしています。

 予定稿を書いておいて写真を入れ、なる早公開というスタイルはE257系とE261系で確立しています。在宅ブロガーに現地撮影組が負けるのは悔しいですからね。

JR東日本 E261系「サフィール踊り子」(2019/11)

・サイト記事

【サフィール踊り子】新型車両E261系が落成!甲種輸送で東大宮へ輸送開始
JR東日本から構想が明かされて以降、伊豆観光の切り札として大きな注目を集めている新たな観光特急列車、「サフィール踊り子号」。 本日、この列車に使用されるE261系電車の一部が製造元の川崎重工業兵庫工場を出場、甲種輸送(貨物列車)にて東大宮へ
【サフィール踊り子】残り10両も日立製作所出場!食堂車サシE261登場
新型・フラッグシップ車両として大きな注目を集めているE261系「サフィール踊り子号」。 昨日川崎重工を出場した1〜3号車に続き、日立製作所下松事業所より2編成分の4~8号車が出場しています。 前回記事に引き続き、残りの5種類の特徴をお伝えし

・Twitter

・撮って出し動画

 車両としてはイメージ画像が公表済み・実車の輸送行程は非公開だったと記憶しています。

 この頃はJR東日本だけ甲種輸送商業誌非掲載希望としていた時期だったはずです。記憶違いあるかも。

 1〜3号車が兵庫県の川崎重工を出場した翌朝に4〜8号車が山口県の日立製作所を出場するというトリッキーな輸送体系で、サイトとしては力を入れていた伊豆方面ということで、両形式とも工場拠点で捉える体制を組みました。

 この時ばかりは兵庫から滋賀まで追っかけたのち再び西進、山口県から再び追っかけ撮影……というハードスケジュールを強行しました。

 列車を追っかけて撮影しながら記事執筆・動画編集・撮影ポイント選定・車の運転をしていましたので大変に疲れたことはよく覚えています。

 列車の出発時刻に合わせて現地入りするのではなく、早めに現地入りして工場から出てくる瞬間を捉えた方が絵力があることはサイトの運営に役立つ経験となりました。

 日立からの甲種輸送を初日に報じるには山口県から広島県までのエリアで撮影する必要がある・ファン層の居住エリア人口が多い関西〜中京〜関東の方の撮影画像は翌日ですので、ニュースとしての速報性を独占できて大きな反響がありました。

東京メトロ17000系・18000系(2020/1,2021/10)

・サイト記事

【東京メトロ】有楽町線・副都心線新型17000系落成!17101F甲種輸送
東京メトロでは、老朽化した有楽町線・副都心線系統で活躍してる7000系、半蔵門線系統で活躍している8000系と同数の新型車両17000系・18000系の投入を明らかにしています。 そのうち、2020年内のデビューが明らかにされていた1700
【半蔵門線の新型】東京メトロ18000系・18101Fが日立製作所にて落成
東京メトロでは、半蔵門線の三世代目の新型車両として、2021年度上半期より新型18000系をデビューさせることを明らかにしています。 19編成190両が製造予定の18000系のうち、トップナンバーとなる18101Fが日立製作所笠戸事業所(山

・Twitter

・動画

 17000系・18000系ともに事前に外観イメージ公表済みでしたが、関東圏ではJR東日本に次いで注目度合いが高いのが東京メトロという認識で期待値は高めでした。

 基本的に相互直通運転で運用エリアが広い車両ほど、直通先のファンからも関心を集めますので視聴されやすい体感です。

 E261系撮影の経験を活かし、この2列車の撮影では広島で前泊をしています。どちらもPVが伸びる話題だろうと早めにホテルINして街歩きをし、牡蠣とワインを嗜み翌日からの戦に備えてゆっくり休む旅程としています。

 17000系では完全に自動車で自走追っかけをしましたが、その時の疲労の溜まり方の反省から18000系では米原まで車で西進・広島まで新幹線で移動し前泊、広島でレンタカーに乗り換え撮影したのち新幹線で戻り米原でもう1泊、マイカーに戻って追っかけながら帰還するスタイルとしました。

 このハイブリット方式は身体への負担が少ない代わりに経費がめちゃくちゃ嵩むという欠点があり、当時はYouTubeの撮って出しが意外といい収益を生んでいたので尺があればあるほど経費をペイ出来て良いという判断でしたが、サイト単独では1日目の広島〜山口県の往復だけ済ませて家に帰る行程で良かったのでは?という反省も残りました。

相鉄10000系YNB色(2020/9)

・サイト

【ネイビーブルー化完了!】相鉄10000系10701Fが出場試運転
2019年10月にJR東日本・長野総合車両センターへ甲種輸送されて以来、その改造動向が注目されてきた相模鉄道10000系10701×10編成(10701F)。 相鉄かしわ台車両センターにて順次外装・内装などの改造を実施。最初の甲種輸送から既

 相鉄10000系機器更新車の塗色変更は絵としてキャッチーかなと思い現地入りしました。

 電車のお顔と色が変わる内容はやはり話題性・インパクトが強いですね。

 静岡県の端っこに在住しているぼくとしては、首都圏私鉄のなかでは小田急に次いで居住地からアクセスしやすい路線で、経費の観点から現地入りのハードルが下がります。

都営6500形(2020/10)

・サイト

【都営三田線】新型6500形が落成!6501編成が近畿車輛から甲種輸送で志村へ
以前より中期経営計画でその存在が記されていた都営三田線の新型車両。2020年10月29日にはその形式名が6500形であることや、車両の概要が明らかになっていました。 翌々日となる10月31日、近畿車輛にて完成したトップナンバー・6501編成

 都営三田線の新型6500形については、先述の東京メトロの2形式とは対照的に、PVへの期待値から近場で撮影するに留める選択をしています。

 これは、甲種輸送2日前という直前にイメージではなく実車の画像が公表されていたことと、三田線沿線出身の直感としてそこまでの注目が集まらないだろうという現実性あたりを考慮した選定です。

 公表された外観がシンプル過ぎて不評だったこともあります。

GV-E197系(2021/1)

・サイト記事

【事業用新形式】JR東日本GV-E197系が新潟トランシスを出場・砕石輸送牽引か
JR東日本では、電気機関車・ディーゼル機関車牽引の列車を削減することで、省力化を進めていました。 このうち、工事用臨時列車(レールや線路のバラスト)については専用の事業用車両の投入を行っています。レール輸送用のキヤE195系に続き、新潟トラ
【気動車…?】外観はホキ貨車!GV-E197系GV-E196落成
JR東日本が新型の事業用電気式気動車を投入してファンから驚きの声が上がっています。 GV-E197系が姿を見せた翌日となる1月19日、今度はバラスト輸送用とみられる貨車……のような外観のGV-E196が新潟トランシスからお目見え。新潟東港鉄

・Twitter

・動画

 PVが望める要素としては事業用気動車の計画は労組資料等から読み取れたものの詳細仕様が全く公表されないまま車両が先に登場したこと・趣味者人口の多いJR東日本の話題であることがあり期待値は高めでした。

 一方で、工事列車というジャンル自体が機関車牽引列車をメインで撮影しているコアな趣味者にしか通じない内容で、ライト層には届かないという特徴があり、上振れも下振れもありうる内容で興味津々でした。

 ぼくは撮り鉄として絵になる甲種輸送よりサイトとして車両のファーストインプレッションに重きを置いているので、甲種輸送の数日前に行われる陸送に軸足を置きました。

 結果としてはチャーミングなお顔立ちと貨車みたいな中間車の絵力が強く、サイト・SNS・動画全てに置いて好感触で、こちらも現地入りして報じる価値はあったかなと感じています。

E493系(2021/2)

・サイト

【スーパークモヤ】JR東日本 事業用電車 E493系が落成・甲種輸送
機関車牽引列車淘汰のため、JR東日本ではGV-E197系とともに回送列車牽引用車両のE493系電車の製造を明らかにしていました。 2021年2月8日未明に新潟トランシスを出場、陸路にて藤寄駅まで輸送されたのち、翌9日より甲種輸送(貨物列車と

・Twitter

・動画

 GV-E197系の車両登場とともにE493系の計画が公表されており、ニュースバリューとしては劣ると判断。陸送から撮るほどの熱量が湧かず、無難に甲種輸送だけ撮影しています。

 記事・動画サムネイルのインパクトとしてもGV-E197系が先に登場している時点で絵として弱く、GV-E197系は陸送を記事にしたから自身のサイトとして絵が変わっていた方がいいかなという視点でしたが、サイトとしては意外とGVに近いPVで健闘・YouTubeとTwitterは競合多数でよわよわでした。

 サイト運営としてはもうちょい近場で経費を掛けない方が合理的で、普通に戦略ミスです。

京急1000形1890番台 (2021/3)

・サイト

【前面展望席&クロスシート】京急1000形20次車!1890番台1891-編成落成
京急電鉄の新1000形は2001年度より20年近く製造が続けられています。 今年の新造車両も1000形ですが、外装・内装ともに従来車両とは大きく異なる“1890番台”として開発・製造が進められており、事前に発表されていたプレスリリースなどで

・記事

 総合車両製作所横浜事業所から出場する新製車輸送は、京急電鉄の終電後に実施されるため取り上げ方を悩みます。

 SNSの利用者が急減する12時を過ぎた時間帯に出場するため、速報性では夜の方が強い一方で、明るくなってから車両の詳細が分かる神武寺駅付近に留置されている絵の方が大衆ウケする印象です。

 例外としては、自走で出場する1号線系統でしょうか。基本的に他社局向けは21時台くらいなので普通に速報性のあるタイミングで出せばいい一方で、京急の新形式となると終電後の時間帯かつ翌朝には車庫の奥の方に収容されているので撮影が難しく、結局出てきた瞬間を捉えるのが強いかなといったところです。

 京急の新製車の話題は総合車両製作所からの出場を熱心に追っているファン・京急のファンの熱量が高いので、色々な分野に興味を幅広く取り上げたいぼくとしては京急電鉄の話題は他所さんが詳しいからあまり扱わないスタイルです。

 ぼくのサイトは首都圏私鉄全般の記事を比較的満遍なく出している割に京急だけはアンチなんじゃないかってくらい記事数が少ないですが、競合に知識や情報戦で勝てないから戦略として戦いに行かないこととしています。

DEC700形(2021/6)

・サイト

【DEC700形が落成】DEC700-1が川崎重工業兵庫工場から幡生へ甲種輸送
2021年6月25日に正式発表された、JR西日本の電気式気動車DEC700形。 28日には量産先行車と見られるDEC700-1が川崎重工業兵庫工場を出場し、幡生操車場=下関総合車両所へ向けて甲種輸送(貨物列車としての輸送)が実施されています

・Twitter

 DEC700形は事業用車・直前にリリース公表済みというスタイルで、期待値はやや薄めでした。

 後述の通り、2ネタでペイ出来る見込みで現地入りをしています。

 サイトもSNSもぼちぼち止まりですが、関西圏の読者層を耕すためにたまには関西のネタものも喰っておく方がいいかなという狙いは果たせたので、現地入りの価値はあったかな〜と思っています。

相鉄21000系(2021/6)

・サイト

【目黒線用?新形式】相鉄21000系21101×8甲種輸送〜仕様から考えるダイヤ
相模鉄道では、これまでJR線直通用の12000系・東急線直通用の20000系の導入が進められてきました。 2021年度には新形式となる21000系が8両4編成導入されることが事業計画で示されていましたが、トップナンバーとなる21101×8(

・Twitter

・動画

 相鉄21000系は外観が20000系とほぼ同一という点でサイトとしては期待値が低く、こちらは前日にDEC700形の甲種輸送があったのでついでに撮影しながら帰ってくるスタイルとしました。

 2ネタで関西1往復の経費であれば採算が取れるだろうと参戦したスタイルでしたが、やはり新形式とは思えないほどにあらゆる媒体で数字が伸び悩みました。今後も上手く見極めて動けたらと思います。

伊豆急行3000系(2021/7)

・サイト記事

【伊豆急行へ譲渡】JR東日本209系2100番台C609編成6両が伊豆高原へ
2021年3月のダイヤ改正にてE131系を導入するとともに大規模な運用整理が行われた房総エリア。 ダイヤ改正からしばらく廃車関連の輸送が続いていましたが、2021年7月6日から7日にかけて、伊豆急行へ譲渡のための甲種輸送(貨物列車としての輸

・Twitter

・動画

 JR東日本の209系という誰しもが知っている車両の譲渡が甲種輸送を以て判明するパターンです。

 意外性・話題性としてはかなり強いかなと感じました。

 最近でいえば211系5000番台の譲渡などもそうですが、やはりJR車の他社譲渡が車両の動きを以て判明する事例が話題性としてはかなり強いのかなという印象です。

 伊東が目的地であることを添えなければ初報時点で伊豆急行譲渡と断定出来ないため、特殊貨物検査票を捉えられるかが勝負でした。

 一応ぼくのTwitterでは現時点でこの投稿が一番反響があった内容です。

 その後の伊豆急行での動きも独占的に報じられること・近場なことをいいことにここぞとばかりに擦っていました

 そこに愛はあるんか?と言われそうですが、夏季の冷房が一番効く車両なので地元利用者としては一番嬉しい車両です。リゾート21の夏場は蒸し風呂なので……。

東急電鉄 増結中間車(2021/9,2021/10)

・サイト

【御家芸】東急電鉄3000系増結中間車が登場!5000系列車体で凹凸・既存車も改番か
東急電鉄では、2022年度上半期より目黒線所属車両を順次8両化することが発表しています。 このうち、車齢が大きく異なり仕様が注目されていた3000系の増結車が姿を現しました。 ファン目線では久々に「東急クオリティ」「美しい時代へーー」の時代
【お家芸】大井町線6000系転入車も!東急目黒線5080系の増結中間車落成
東急電鉄では、2022年度上半期から目黒線8両化・下半期の新横浜線開業と相鉄直通開始に向けた準備が進められています。 各社局から相次いで新形式・増結車が登場していますが、残されていた5080系の増結用中間車が26日未明に姿を現しました。 既

・Twitter

 趣味者ウケは良さそうですがライト層には刺さらんし形態差が一番の注目ポイントだろうと夜間帯は切り捨てて、明るい時間帯に専念したパターンです。

 5080系中間車には6000系転用車両が面白い形態だったので、小ボケを挟んだツイートが伸びました。

 サイト記事的にはシンプルに興味を惹きやすい3000系の方が伸びました。

 近い話題でたくさん記事を打つと専門性の高いサイトと認識されるだろうという判断で、この時期は東急・相鉄新横浜線開業に向けて本系統の話題を集中的に取り上げていました。未来思考の話題は基本的に伸びやすいですね。

東京メトロ9000系中間車(2021/10)

・記事

【30年差の最新設計】東京メトロ南北線9000系増備車が落成
目黒線系統の各社局線で6両編成の8両化を行う準備が進められています。東京メトロでは9000系のうち15編成に増結が行われる見通しです。 2021年10月8日には、このうち最初の増結車となる9109F用の2両が川崎車両神戸本社(旧:川崎重工業

・Twitter

 中間車の絵力は弱い理論でこちらも速報性は諦めています。記事の方は好調というのも東急の増結中間車と同じ反響でした。

 この投稿に限りませんが、Twitterで縦画像が解禁されてから2:3の画像を2枚掲載するときには縦長4:3の画像にして掲載するスタイルを続けています。

 画面占有となってインプレッション的に強いと思うのですが、全く流行りませんね。

315系(2021/11)

・サイト

【満を持して】JR東海 在来線新形式!315系C1編成が落成〜日本車輌製造を出場
2021年度に数多く投入された新形式・新区分の中で最も注目されていた、313系以来22年ぶりの一般形電車の新形式となる315系。 第一編成となるC1編成8両が日本車輌製造豊川事業所を出場し、試運転列車として神領車両区へ回送されました。 これ

・Twitter

 315系の出場はやはり注目株でした。

 深夜帯に出場するタイプながら日付が回る前に出てきたので、Twitterは速報性・記事は朝イチとしています。

 サイト運営者としては一番悩まないパターンです。

東急5050系“Qシート”(2022/6)

・記事

【東横線“Qシート”運行か】東急電鉄5050系4000番台4112F出場
東急電鉄では、2023年春の東急・相鉄新横浜線開業に向けた準備が以前から進められています。 8両編成の5050系のうち一部に相鉄で必要な設備が搭載されており注目されていましたが、このうち5166Fが4112Fに改番されて総合車両製作所(J-

・Twitter

 当時は大井町線以外の路線へ“Qシート”を連結する構想が示されており、相鉄直通用の4112F〜4115Fの増結車がそれだろうというファン層の予想は事前にあった状況で、側面に全面ラッピングを施すことを見越した車両が登場したことでほぼそうだろうと予測される車両が出場しました。

 ぼくのなかのジャーナリズム精神といいますか、論拠を持って東横線に“Qシート”を導入する計画に基づいて新造された車両であることの確定報を出してやろうと車両をくまなく観察し、内装の目隠しがされているがL/C可変座席を搭載している車両であることを報じました。

 SNS戦略としては側面の異端さを動画で収めた絵が強いかなと試しましたが、こちらは微妙でした。やはり総車出場は明るくなってからの絵が勝ち筋かなと感じています。

 サイト記事の方は“Qシート”車であることを報じられたこともあり好調でした。

京成3200形(2024/7)

・記事

【2+4両】京成新型3200形6両が日本車輌製造を出場・豊川から甲種輸送
京成電鉄が2024年5月20日に外観デザインや仕様を公表した、2両単位でフレキシブルな編成構成が可能となっている新形式の3200形。 2024年度投入分となる3201〜3206の6両が7月14日、日本車両製造豊川製作所を出場して甲種輸送にて

・Twitter

 現時点で最新の新車速報的な記事となっています。

 京成電鉄と直通先のファンにはブッ刺さる仕様の車両だという期待もあった一方で、夏休みに近い三連休の中日の設定で撮影される方が多い点が懸念でした。

 ETCの休日割くらいしか恩恵がありませんので、サイト運営としては平日日中に走ってくれるに越したことはありません。

 両端を先頭車として養生されているパターンも想像しましたが、それでも中間にも運転台が挟まっているから先頭車の絵は何らかの形で捉えられるだろうという見込みで現地入りを選択しています。

 最近のぼくのサイトは更新をサボり過ぎて今年の4月くらいにGoogleのクロール頻度が下げられてしまいまして(笑) 、公開から2日後である16日にGoogle砲に載る挙動となりました。

 サイトとしていよいよオワコン化しつつありますが、自分で蒔いた種なので頑張って更新に力を入れていかねばなりません。

参戦漏れている車両も多数

 参戦有無はビジネスライクに交通費をペイ出来るだけの注目があるかで判断しており、戦略的に現地入りをしていないものも多いですが、単純にスケジュール等の都合がつかずに撮り逃しているものも多いです。

 世間の関心が高いことが想像されるのにサイトとして扱えなかったもので悔しい思いをした筆頭格は、E235系1000番台と東武鉄道のN100系“SPACIA X”でしょうか。

 E131系の番台区分も地方線区向けで大衆ウケはしなかったり、ぼく自身の体力や熱量が減少傾向だったりと現地入りで数字を耕す機会は減少傾向です。

 肝心の鉄道事業者が新製車両を抑制している傾向で、鉄道事業者が新形式をバンバン開発出来る活況に戻ることに期待しています。

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