SNSでもサイト・ブログ記事でも動画でもそうですが、完璧に論じた投稿よりも視聴者が指摘したくなるポイントが残っている投稿の方が数字が伸びやすい傾向です。
こと鉄道関係においては、このツッコミどころを残すという手法はかなり有効で、上手く使えばサイトのPV・SNSフォロワーなどを伸ばす武器にもなります。
ちょっと前にちょいバズったやつ
ぼくが昨年に少しバズった山手線とiPhoneの比較表。3,000以上のいいねをいただきました。
元ネタがあるパロディのバズりなのでこのツイートの面白さはぼくの面白さではないのが残念ですが、当然ながらウケ狙いで作りました。
随所に小ボケを散りばめておりて、引用RTやリプをしたくなる仕組みです。
ポジティブな方に使えば簡単に数字を伸ばせるのが「ツッコミ待ち」型の投稿の強みで、我々鉄道オタクは電車のことをたくさん語りたいので他の界隈以上にツッコミがたくさんもらえます。
最近の鉄道事業者広報の事例だとこんな投稿が。
広報担当者は答えを理解しているでしょうに、わざわざ知らないふりをしてみて質問を投げかける形式。あえてクイズとせず質問形式で投げかけることで「答えてあげたくなる」意欲を沸かせる狙いが見えます。法人の広報によるSNS運用でよく見かける手法です。
ただ、一方で広報担当者の知識量不足を心配する引用リツイートがたくさん。
まあ自社社員の知識量を心配されているあたり、広報的な模範解答ではないんでしょうけれど、やはりこういう投稿は拡散されやすい傾向です。
ぼくとしては鉄道事業者側が車両の動きで渾身のボケをかましてくれると一番おもろいんですけども……笑
そして、このSNS運用の手法はもちろん悪用することも可能で、ネガティブな使用例では明らかに事実でない鉄道トピックをさも事実かのように吹聴する記事タイトルを恐れずに付けたり、タイトルもサムネイルも動画内容も全部大嘘という鉄道動画を投稿したり……といった粗悪なコンテンツが今も昔もあちこちで見られます。作っていて恥ずかしくないんですかね……。
鍵RT、されたら喜ぶくらいの心の余裕を!
鉄道関係のアカウントでTwitter(現X)に投稿すると、ときどき非公開アカウントからのリツイート、いわゆる鍵RTをもらうことがあるかと思います。
特に若い鉄道趣味層では、批判的な意図の引用RTをする文化が他の層以上に強く、ひとたび悪行を働く迷惑電車オタクの投稿を見つけようものなら爆速で拡散されていきます。
先述の拡散されやすいロジックをお読みになれば、鉄道趣味者の悪行を他の鉄道趣味者が引用RTしていくことで拡散されていけばやがて趣味以外の層に伝わり、その結果として鉄道趣味自体の印象を下げる行為に加担してしまっていることも明らかです。
悪行を投稿すればバズるからといって、社会的にダメな人に対して好奇の目でつるんでいる若年層が一番怖いですが……。
さて話を戻すと、そもそもぼくのSNSアカウントの場合は滅多にフォローバックをしない運用としているので、鍵アカウントからのRTはめちゃくちゃたくさん来ます。以前から鍵アカウントでぼくのアカウントをフォローしてくださっている方も多いので、批判的な目的だけでなく純粋に感想をつぶやいている投稿も一定数あるはずです。
ただ、SNS運用を続けていれば、投稿してからの動作で明らかにネガティブな意見の鍵RTがされている時は体感でなんとなく分かります。
特に撮り鉄方面の方々から忌み嫌われるのが、写真の加工でしょうか。
トリミングやレタッチしなくてもかっこいい写真を撮れた方が良いという理論はそれもそうなんですけれど、実際問題としてサイト掲載では16:9と2:3のいずれかを使用するので、どちらでも使える画角で写真を撮りますし、なんなら文字入れをする余白を作るためにカツカツでなく若干の余裕を持って撮っています。
その代わり、トリミングにも耐えられるフルサイズ機を使用しています。この辺は書籍やWEBなどの媒体の表紙などを飾る生業カメラマンも概ね似たようなロジックで構図を組んでいるはずで、いわゆる趣味撮り鉄さんの目指すベストカットとは視点が少し異なります。
そして当サイトでは過去2回、意図的に彩度強めで編集した写真を投稿をしましたが、こちらは特に撮り鉄層から不人気なので、引用リツイートの鍵アカウントの数が通常のRT数と比較して多めでした。
ライト層は元画像に忠実でない色出しであってもあまり気にせず、作品としてみています。Instagramの人気の写真が露骨な加工をしていても、世論は案外それを作品として評価している現状です。
カメラマンとしてどうなの?という撮り鉄諸氏の意見も一理あるんですが、写真は盛るもの……という価値観が主流なのは時代の流れでしょうか。ぼくも元々趣味で写真を撮っていたので、どちらかと言えば信条は撮り鉄の皆さん寄りです。
そしてぼくのサイトの記事を読んでいる層、やや難解なテーマの記事でも意外とライト層から多く読まれるので(そうでないとPVが回らないですので)、コア層向けの投稿とライト層向けの投稿を織り交ぜていかないといけません。
ぼくの信条として記事の質を下げるのはイヤなので、SNS戦略で流入数を増やす方策を中心に取り組んでいます。
あんまりわざとやり過ぎるのもどうかなと思う反面で、ネガティブな意見での鍵RTであったとて投稿が拡散されていくのは、写真家としてなら嫌でしょうけれど僕はWEBサイト運営の糧として写真を撮っているので、数字に繋がってはいるし別に良いかなとも思っている派です。
ただしやり過ぎると稚拙なサイトだと思われちゃうので、比較的真面目路線のサイトとしては弱みになってしまうのでバランス加減が難しいところ。
批判や指摘を後ろ向きに捉え過ぎず、自身の養分とするくらいの心の余裕を持って生きていきたいところです。
……え?でも内心は批判を受けたら凹んでないかって?
全然落ち込んでないし!!٩(๑`^´๑)۶
ちなみに僕がちゃんとガチ凹みするのは、記事の内容に対するご指摘をいただき、それが事実でぼくが誤認のパターン。
だってぼくが悪いんだもん。。。
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